米国株のすすめ

日本株よりアメリカ株が魅力な理由

日本株の加世紀における長期平均リターンは、実質ベースで4.5%に過ぎません。実は、主要国のなかで、20世紀を通してアメリカを上回る長期株式投資のリターンを記録した国は、スウェーデン、オーストラリア、南アフリカなど、ごく一部に限られるのです。
要するに、中長期的にみたアメリカ株の魅力は極めて大きいわけです。日本の投資家が、日本株ではなく、むしろアメリカ株に魅力を感じるのは当然です。
一方、BRICSを代表とする新興国市場はどうでしょうか。
主要株式市場のリスクを比較したものです。2007年1月から2009年9月末までの日次データ変化率の標準偏差を求め、それを年率に換算したものです。
通常、アメリカ株のリスクは年率岨%程度ですが、リーマン・ショックや金融危機を含むこの期間の日次データを用いると、S&P500のリスクが年率で約刈%程度まで急激に高まっていたことが理解できます。
次に、中国株、ロシア株、ブラジル株、インド株は年率にして10〜14%程度と、リスクがかなり大きいことが理解できます。そして、これらのリスクの大きさは金融危機のせいではありません。過去数十年間にわたる年次データを用いても、エマージング・マーケットのリスクの大きさはほとんど変わらないのです。
例えば、中国株の場合、株価リターンが年率プラス8%のこともあれば、マイナス8%のこともありえます。この間に中国株の株価リターンが収まる確率は6%程度もあるのですから。
つまり、エマージング市場に投資する投資家は、このように極端な株価の乱高下をほぼ毎年のように耐えねばならないのです。なお、アメリカ株のリスクは、2009年には年率22%前後まで低下してきました。今後も金融市場が落ち着くにつれて、年率8%程度まで低下する可能性が大きいでしょう。したがって、期待収益率が高く、リスクが今後も限定的になるとみられるアメリカ株は、やはり世界の株式投資の王者であるといえるのです。